女性とのやり取りは「〜についての、筆者の考えを述べよ。」と尋ねられ続けているに等しい。
今回は前回に続き、マッチング後のやり取りについて考察していく。
筆者は高校生の時、クラス内で国語のテストの点数が一番だった。
それなりに国語が得意だったわけだ。
しかし、「〜についての、筆者の考えを述べよ。」という問題は好きではなかった。
文章を理解し、自分の言葉で正当性のある理屈で説明しないといけないからだ。
さて、前回では会話のキャッチボールにおいて、女性は構えたグローブに投げられたボールしか取らないと書いたが、マッチングした相手に返事を送るまでのステップは次のようになる。
①「〜についての、私(女性側)の考えを述べよ。」という問いに正解する。
②適切な表現を用いて、女性側が望んでいる回答を送り返す。
返事が返ってこないのは①の答えが間違っているためである。
筆者はお互いの意思にズレがあるのを修正するために言葉があると考えている。
言い換えるとある事柄に関して、自分と相手の考えは違うものという前提で会話をする。
しかし、女性が求めているのは語らずともお互いの意思が一致していることらしい。
つまり、「男性よ、エスパーであれ。」と要望しているのである。
そのせいで、「何でわからないの?」とか「悟ってよ。」とか言い出すのだ。
これから先、筆者が突然、超能力に目覚めるかもしれないが、現時点では目覚めていないので、完全に理解することなどできない。
仮にエスパーになれたら、会社員を辞めて、超能力者として楽に稼ぐ道を選ぶ。
また、悟りを開いているなら、とっくに出家しているだろう。
エスパーでもなく、悟りを開いていない筆者ではどうしても理解できない部分があり、それを言葉を用いて、お互いに理解していくのがコミュニケーションではないのだろうか?
相手に対して重要なポイントとして、価値観が似ていることをあげる人は多い。
価値観が似ていれば、ある事柄に対しても同じような解釈をする可能性が高いからだ。
しかし、どれだけ似ていても同じではない。
どうしてもズレが生じるのだ。
それを理解せずに「悟ってよ。」などと言うのであれば、もはや付き合わない方がいいとさえ思う。
相手がいるから、ズレが生じるのであり、一人ならば、ズレる心配もない。
一人でいるのが嫌なら、相手が間違った回答を出さないように丁寧な説明をすれば、いい。
返事をしないのを相手の責任にするのは勝手だが、正しく伝わるように説明しないのも問題ではないだろうか?